Research & Development研究開発

1909年にヘアカラーを発売したホーユーでは、100年以上にわたってヘアカラーの研究・開発を行ってきており、現在では、ホーユーグループ全社員の12%以上が研究開発部門に従事しています。​
新製品の開発競争は、新技術・新素材の目覚ましい発展により、日々激しさを増していますが、創業時から取り組んできている安全性研究を基盤にし、最新の基礎研究、応用研究を駆使して、得られた知見を市場ニーズと照らし合わせて、あらゆる世代や各々の国の製品に反映させるべく取り組んでいます。​
また、毛髪科学、生命科学、製剤技術などの基礎研究をより充実させるため、大学をはじめ各種研究機関へ研究員を派遣し、その研究成果は多くの特許にも結びついています。​
ヘアカラーで培った安全性の基礎研究は、ヘアカラー製品の品質面やヘアカラーアレルギーの最新研究だけでなく、食物等のアレルギーの解析にも貢献し、最近では医学系の学会でも評価を得ています。​

研究分野

01 未来のホーユー製品を生み出す 基盤技術研究分野

長期的な視野に立ったシーズ開発を行い、新たな価値を持った製品を生み出しています。大学をはじめ、各種研究機関との共同研究も行っており、その研究成果は多くの製品や特許にも結び付いています。

染毛科学研究

ヘアカラーリングにおいて重要な染料の発色メカニズムおよび毛髪への浸透性や相互作用をターゲットとした基礎研究を積み重ね、頭皮や毛髪に負担の少ないヘアカラーリングの基礎研究を行っています。

機能性素材研究

日常生活で起こる毛髪の変化をミクロ的視点とマクロ的視点で捉え、構造変化・物性変化に関する基礎研究を積み重ね、ホーユー独自のヘアケア技術の研究を行っています。

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02 次に求められる製品を考え形にする 製品開発研究分野

市場ニーズと技術シーズの両起点からの開発を行い、お客様の満足度の高い製品を生み出しています。時代の流れを先取りした製品開発により、アイデアを形にしています。

ヘアカラー開発研究

ヘアカラーリング製品には数多くの種類やタイプが存在します。 種類としてヘアカラー、ヘアマニキュア、カラートリートメントや一時着色料など、 タイプとしてクリーム、乳液、液体、泡や粉末などがあり、またそれぞれの種類及びタイプには、さらに白髪用、黒髪用、男性向け、女性向けの違いなどがあります。 私たちは常にお客様の視点で最適な製品化に取り組んでいます。 お客様がご自分で使用されるコンシューマー向けではキレイに染まるのはもちろん、より簡便に安心してお使いいただけるように、理美容師が扱うプロフェッショナル向けでは理美容師の技を活かす最高のプロの道具として、様々なお客様の声を形にしています。

ヘアケア・頭髪化粧品開発研究

プロフェッショナル向けを中心にヘアケア剤、スタイリング剤などの頭髪化粧品の開発を行っています。東京ラボを拠点に、東京エリアのトップサロンや有力美容師と協働し、髪のプロである理美容師の技術、価値を最大化し、サロンのお客様に満足を提供できる製品の開発に取り組んでいます。

包材開発研究

3Dプリンターなどを用いて容器や塗布具等の設計や評価を行い、安全でお客様が使いやすい製品を開発しています。
また、製品を正しくお使いいただくために、使用説明書や表示は、ユニバーサルデザイン的な観点を取り入れて、年配の方でも読みやすくしています。

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03 最先端の安全性研究と新領域研究への挑戦 先端技術研究分野

より安全性の高い商品をお届けするために、2016年にアレルギー分野の研究推進拠点としてイノベーションセンターを設立しました。産学医連携により、さらなる安全性に関する研究やアレルギーの診断技術研究を推進しています。

アレルギー基礎研究​

ヘアカラーを安心して楽しんでいただけるように、ヘアカラーアレルギーの診断技術の開発や基礎研究にに取り組んでいます。ヘアカラーを含めたアレルギーの課題解決を目的とし、医学系の大学との共同研究を中心に、臨床研究も行いながら即時型アレルギーの抗原解析、検査・治療方法の開発研究、接触皮膚炎などの遅延型アレルギーの検査・治療方法の確立を推進しています。

生命科学・安全性研究​

長年にわたりヘアカラーの安全性に関する基礎研究に注力してきた知見を活かし、頭皮や皮膚の基礎研究、製品の安全性評価の精度向上に取り組んでいます。

食物アレルギー分野での新たな貢献​

タンパク質解析の高性能化を実現するプロテオミクスの独自技術を用いて、産医連携のもと食物アレルギーを主としたⅠ型アレルギーの原因抗原タンパク質を特定、今までの検査法ではわからなかった原因特定によりアレルギー診断の精度向上に貢献しています。医療機関との連携により、さらなる診断技術向上を推進し社会貢献を目指しています。

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04 世界各国のお客様に
信頼される製品を提供
グローバル開発分野

企業価値を最大化するため研究開発活動により創出された技術・ネーミングといった知的財産(特許や商標等)の出願から権利化及び活用を行うことで競争優位性を構築しています。また、各国の市場ニーズだけではなく、法令情報を調査し、使用する原料から製品パッケージの表示に至るまで、各国に適した製品をお届けしています。

知的財産戦略​

知的財産部門では、研究開発部門から創出された技術やカンパニー部門からネーミングされた商品名等を知的財産として資産化しています(特許権359件、意匠権22件、商標権2067件 全て2021/10/31時点)。この知的財産の活用を促進するため、クラウドシステムを構築し、社内共有の推進に努めています。一方、他社の知的財産権を尊重しながら事業活動を行うため、実施前の知的財産調査は慎重に行っています。この自社の知的財産活用や他社の知的財産を尊重するマインドを常に醸成するため、職務発明の報奨制度と知財教育を重視しています。

各国現地ニーズを踏まえた製品開発​

一つひとつの国の文化や生活習慣、髪質などを理解するため、研究員自らも現地に赴き、お客様のご自宅を訪問したり、グループ形式によるディスカッション調査の実施、またアメリカにある研究所を含む9か国12拠点のスタッフとも密に連携し、各国のお客様お一人お一人にご満足いただけるような製品開発を心掛けています。近年では、リモート調査なども有効活用し、各国とより身近に繋がれる調査も取り入れています。

各国現地法令の徹底​

ヘアカラーリング剤などのヘアケア製品は、ほとんどの国で規制の下に管理されています。円滑に海外ビジネスを継続するために、日常的に各国の規制情報を収集し、販売する製品がそれぞれの国に適していることを確認しています。また、法改正情報をいち早く入手し、将来の変化を見据えた対応ができるよう取り組んでいます。

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研究開発拠点

日本R&D

総合研究所/イノベーションセンター

愛知県長久手市櫨木(ろうぼく)1-12

TEL: 0561-62-1211 (代)

日本R&D

総合研究所 東京ラボ

神奈川県川崎市高津区坂戸3-2-1 かながわサイエンスパーク R&D ビジネスパークビル B棟920号

TEL: 044-814-0391

USASales office / R&D / Studio

Hoyu America Co.

6265 Phyllis Drive, Cypress, CA 90630

TEL: +01-2345-6789

関連情報