Factory Introduction工場紹介

ホーユーは、日本に2ヶ所、海外に3ヶ所の工場を持っています。ここでは、工場での製品づくりについて、日本の愛知県にある「瀬戸工場」を例にご紹介します。
安全で高品質な製品を、必要とされる場所に確実にお届けする
――ホーユーは、この「メーカーとしての原点」にこだわり、ものづくりを行っています。
日本だけでなく世界中すべての工場で厳しい品質管理を行い、どの国、地域であっても高い品質を持つ安心・安全な製品を生産し、世界中のお客様の信頼に応えています。

01 品質検査・管理

次の3つの工程で、原材料や製品を検査し、品質をチェックしています。

1

原材料受入検査

入荷した原材料について、ホーユーで定めた基準をクリアしているかを確かめます。原料であれば、性状や純度などを検査し、材料であれば仕様や表示の確認、機能検査を実施します。

2

バルク検査

「調製(下記参照)」の工程でつくられたバルク(個別の容器に充填する前のヘアカラー製品の中身)について、開発部門によって定められた規格に適合しているかどうかを検査します。

3

製品検査

お客様にお届けする製品について、パッケージ検査、内容物検査を通じて、間違いのない製品であることを確認します。

お客様の安全・安心のために徹底的に検査

世界10ヵ国・地域の営業拠点から、70ヵ国・地域に向けて製品を販売しているホーユー。体質も違うさまざまなお客様がお使いになるからこそ、そして、お客様の肌に直接触れる製品だからこそ、ホーユーでは、安心・安全を第一にものづくりを行っています。その要となるのが、原料やできあがった製品を検査する「品質検査・管理」です。

原料受入検査では、厳しい原料基準に適合していることを確認してから生産を開始しています。厳しい検査を通過した原料で調製したバルクに対しても改めて検査を実施し、品質の確認を行っています。その他、各種部材やパッケージの検査も行い、お客様が安心して製品を使用できるよう、徹底的に検査します。

日本で磨き上げられたものづくりの基準は、世界へ

瀬戸工場の品質保証部門では、世界各国にホーユー製品を出荷するための品質確認検査を実施しています。日本だけではなく、世界のお客様に対しても安心・安全な製品を届けるために、厳しい検査を行います。

ホーユーの海外工場においても日本と同様に厳しい基準で品質管理が行われており、日本で長年培った品質基準や検査方法を海外工場でも実践されています。日本と同じ品質で製造や検査ができる体制をつくり、維持するために、品質保証部の技術者が海外工場へ赴き、海外現地スタッフ(蘇州、タイ、インドネシア)への直接指導やアドバイスを行うこともあります。このような取り組みによって国内外のすべてのホーユーの工場で厳しい品質基準が維持され、基準に適合した製品を製造、出荷することで、世界中のお客様に安心・安全な製品をご提供することができています。

高感度の分析が可能な重金属分析装置で成分を分析
色差計で、ヘアカラーの微妙な色合いを数値化

高感度の分析が可能な重金属分析装置で成分を分析
色差計で、ヘアカラーの微妙な色合いを数値化

高感度の分析が可能な重金属分析装置で成分を分析
色差計で、ヘアカラーの微妙な色合いを数値化

高感度の分析が可能な重金属分析装置で成分を分析
色差計で、ヘアカラーの微妙な色合いを数値化

02 調製

水や油などの原料を混ぜ合わせる「乳化」という作業を行い、クリームタイプのヘアカラー製品を製造します。作業は、容量0.25~2トンという巨大な「乳化機」で行われます。

製造工程は、プログラムで自動管理

乳化はとても繊細です。水と油を上手く混ぜ合わせないと分離し、品質や安全性が損なわれます。また、作業する人によって、出来上がった製品の品質にむらが生じないようにしなければなりません。そのため、ホーユーでは、調製の工程をプログラムで自動管理。決まった時間、温度で作業が行われるようにしています。

世界のどの国で製造されても、日本同様の品質を実現

製品の試作品は、ビーカーの中で、ごく少ない量でつくられます。そのため、容量0.25~2トンという大きな乳化機でも、高い品質を保ったまま安定して製造できるかは、実際の製造現場で検証する必要があります。これを行うのが瀬戸工場の生産技術部門です。

製品づくりの豊富なノウハウを持つ生産技術部門は、実機と同じつくりの容量40キロの装置で試作品を試験。安定して製造できるようになるまで検証を繰り返し、製法を決めた後、初めて実機での製造を開始します。製法は海外の工場へも伝えられるため、世界のどの国で製造されても日本と同じ品質の製品が製造できます。

また、品質保証部門と同じように、瀬戸工場・生産技術部門でも、長年培ったノウハウをもとに、電話やメール、ときには現地に直接出向いて技術サポートを行っています。

調製の工程はすべてプログラムで管理
実機と同じ環境で検証、製法を決める

調製の工程はすべてプログラムで管理
実機と同じ環境で検証、製法を決める

調製の工程はすべてプログラムで管理
実機と同じ環境で検証、製法を決める

03 充填・包装

「調製」工程で出来上がったバルクをチューブなどの容器に入れ、包装、箱詰めします。

安全はもちろん、安心と信頼をお届けするために

どんなに品質の高い製品であっても、箱と中身が違っていたりしたら、お客様に信頼していただけません。このため、「充填・包装」の工程では、製品の安全性はもちろん、お客様が目にし、手に取ったときに、安心や製品への信頼感を持っていただけるよう心掛けて作業を行っています。

間違ったものが入っていないかを防ぐ、「異品種混入防止」に特に力を入れています。例えば、製品と異なる説明書が箱詰めされないように、製品の入った容器や箱だけでなく、説明書にもバーコードが印刷されており、センサーやカメラなどで異品種の混入がないことを確認しています。

また、中身を充填した容器の重さを量り、充填量に間違いがないかなどを調べる重量チェックは複数回行われます。

品質と生産力の向上を同時に実現する高速ライン
充填・包装・箱詰め時と複数回の重量チェックを実施

品質と生産力の向上を同時に実現する高速ライン
充填・包装・箱詰め時と複数回の重量チェックを実施

品質と生産力の向上を同時に実現する高速ライン
充填・包装・箱詰め時と複数回の重量チェックを実施

品質と生産力の向上を同時に実現する高速ライン
充填・包装・箱詰め時と複数回の重量チェックを実施

04 保管・出荷

パレットへの積載、高層自動倉庫への搬入、出荷作業場への搬出など、オートメーション化されたシステムにより管理・出荷されることで、販売店の店頭に並び、お客様のお手元に届けられます。

オートメーション化されたシステムにより管理

オートメーション化されたシステムにより管理

オートメーション化されたシステムにより管理

オートメーション化されたシステムにより管理

製品の生産を支える工場の紹介

日本

瀬戸工場

世界各国の製造拠点に技術を発信する、マザー工場にして司令塔

ホーユーのメインの事業であるヘアカラーの生産を担う主力工場です。
時代時代の技術を積極的に導入し、製造試験、生産、品質保証などの技術・ノウハウを豊富に蓄積。それらを世界各国の製造拠点に発信するマザー工場であり、製造の司令塔です。
GMP自主基準、(扱う製品は医薬部外品でありながら)医薬品レベルでの厳しい品質管理を実施。また、ISO9001を取得し、グローバル基準の品質マネジメントシステムを保持します。
1999年にはISO14001を取得しています。

日本

桜が丘工場

瀬戸工場と同様の品質管理で主力製品であるヘアカラーを製造

瀬戸工場とともに主力製品のヘアカラーの生産を行っています。GMP自主基準、医薬品レベルでの品質管理、ISO9001・14001の取得も、瀬戸工場と同様です。
2000年設立と日本の製造拠点の中では新しい工場ですが、必要とされる場所に確実にお届けするという「メーカーとしての原点」へのこだわり、愚直なまでに徹底した品質管理などホーユーの製品づくりの精神は、確実に受け継がれています。

中国

朋友化粧品(蘇州)有限公司

「日本と同じものを同じ品質で」を掲げる歴史ある製造拠点

2001年設立の、最も歴史あるホーユーの海外製造拠点。主に東アジア向けの製品を生産し、中国だけではなく日本にも製品を提供しています。
「日本と同じものを同じ品質で」を掲げ、日本向け製品を提供するためにISO9001を取得、自動包装ラインなども導入しています。現地スタッフも、ホーユーの厳しい品質管理の姿勢や製造へのこだわりなどをよく理解しており、作業スキルも高いレベルにあります。

インドネシア

PT Hoyu Indonesia

ハラル認証を受け、全世界のイスラム圏に製品を提供

2017年に新工場を設立。自動生産ラインなど最新設備を備え、効率的で大量の生産が可能な工場です。
最大の特徴は、ヘアカラーとして通常の安全、品質に配慮しているだけでなく、ハラル認証を受け、イスラム圏のお客様でも安心してお使いいただける製品を製造していること。原料、資材だけでなく、工程においても厳重にハラルを遵守、中東を中心に全世界のイスラム圏に製品をご提供しています。

タイ

Hoyu Cosmetics (Thailand) Co., Ltd.

様々な製品を製造、グローバルニーズに応える

タイを拠点に、アフリカ、ヨーロッパ、東南アジア、南北アメリカに製品を提供しています。クリームタイプに加え、粉末タイプのへアカラーも生産。また、包装工程を手作業で行っているのも特徴で、様々なニーズに柔軟に対応可能です。
現在の工場が設立されたのは2010年ですが、タイではそれ以前にも製造拠点を展開してきました。地域に根差し、現地スタッフの定着率も高く、高品質で安定した製造が可能です。

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